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元KAT-TUN田中聖も心境を漏らした 「元ジャニーズは干される」という現実!

ジャニーズ事務所を辞めると、「芸能界を干される」ということが盛んに言われています。それは実際に現場にいる人間は常に肌で感じていることで、決して都市伝説の類いではありません。

昨年、9月末に「度重なる事務所のルール違反行為」を理由にジャニーズ事務所を解雇された元KAT-TUNの田中聖(28)もそんな一人なのかもしれませんね。

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(以下引用)
今月7日、「こんな僕を使っていただけることに感謝です!」とツイッターで現在の心境を明かしたことが話題となった。それはジャニーズを解雇された身でありながら、自分に仕事のオファーを出してくれたPOPTEEN、JUNON、日本映画navi、BLENDAといった雑誌への謝意を示したものだった。

芸能界とは距離がある出版業界では田中聖の露出も可能だが、やはりテレビ業界(芸能界)の本流で活動を続けることは困難にならざるを得ない。

田中聖レベルは異例だが、程度の差こそあれ芸能界で生きていく上で「元ジャニーズ」という経歴は足枷にしかならない。よくある話だが、ドラマや映画のオーディションに参加する際、制作側は「ジャニーズにいたの? すごいねぇ」と挨拶の時点では関心を見せるものの、そのままストレートに通ることはほとんどない。

「ジャニーズさんのところにいたのなら、うちでは使えない」という大人の判断になる。つまり「ジャニーズにいたタレントを黙って使えるほど、うちは強くない」ということだ。ましてや「挨拶」できる間柄でもない。芸能界でも最上位の想像上の生き物のような存在なので、並の芸能関係者では対処し切れない。そこで、たいていの制作者は後ずさりしてしまうのだ。

それだけに、ジャニーズを何らかの理由で離れた後も芸能界で頑張りたいと思う男たちは、みんなが「元ジャニーズ」あるいは「元ジュニア」という肩書きはむしろ隠して、バレないように注意を計らっているのがほとんどなのだ。

だが、その一方で、芸能界のしきたりに無知な新興の事務所、異業種から芸能界に参入した素人系イケイケ強気の事務所はなりふり構わず、元ジャニーズという看板を表に出す傾向にある。

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そんな「元ジャニーズ」というハンデ(?)にめげず、もっとも結果を出したのは俳優の反町隆史(40)である。俳優としてはドラマの主演級を長らくキープ、CMも継続的に出演する一流芸能人となった。その反町がジャニーズジュニアだったという事実は、オレが記事にするまでいっさい世に出なかった。それほど情報統制が徹底していたということなのだ。

反町隆史は、SMAPやTOKIOのメンバーらと一緒にレッスンした紛れもない「ジャニーズジュニア」で、当時は本名の野口隆史として活動していた。この野口(反町)という男はジュニアの中でも目立つ逸材で、突出した人気者だったが突如として姿を消してしまったのだ。

それからしばらくして野口は、ファッションモデルとして表舞台に戻ってきた。その長身、スタイルの良さを生かしてパリコレにも出演した。こんな遠回りをして、一度「ジャニーズジュニア色」を完全に消し去り、大手の研音に移籍して芸名を「反町骼j」に改める。
逆に言うと、「元ジャニーズ」が本気で芸能界の本流で生きていこうと思うなら、そこまでしないといけないのだ。事実、反町骼jが人気絶頂の時、当時のジャニーズ関係者や元所属ジュニアなどの誰も「反町は野口」とは気付いていなかった。当然ながら研音の力が大きかったのは、さすがのジャニーズも認めるところだろう。

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そんな反町骼jと同じように芸能界の本流で成功を収めた「元ジャニーズ」として、桜塚やっくんも外してはいけない。彼もジャニーズに3年ほど所属し、ジュニアの一員として活動していた。

奇しくもこの二人に共通して言えることは、ジャニーズ事務所を辞めた後、「元ジャニーズ」という経歴を隠し通したこと。もし、彼らがそれを逆にアピールしていたら、あそこまで成功できたかどうかは疑問である。
(東京ブレイキングニュースより引用)

気になるのは、事務所を辞めた元KAT-TUNの田中聖の今後。

「ジャニーズ色」をきれいに洗い流し生まれ変わって芸能界に挑んでいくのか。それともその他大勢の「元ジャニーズ」のように、ジャニーズ在籍時と変わらないイメージでだらだらと芸能活動を続けていくのか。

今後の身の振り方は、その後に続く後輩たちにも影響を与えることでしょう。

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大沢樹生の裏の顔は、パトロン斡旋業!グラビアアイドルや女優の卵を富豪らに斡旋していた?グッドウィル折口氏ら有力者の名が浮上。

自分の息子をDNA鑑定して、実子でなかったとして騒動になっている大沢樹生。
「悲劇の父」を演じて同情を引いていますが、驚いたことに裏の顔を持っていることが発覚しています。

グラビアアイドルや女優の卵のパトロン斡旋だというのですが、あのグッドウィルグループの折口雅博氏も
上得意だったようです。

これを告発しているのが、京都の人権団体「崇仁・協議会」の川村眞吾郎会長。大沢樹生を紹介され「契約が成立したら超大物をあてがいますから」と、熱心に勧めたというのです。

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(以下引用)
「“元光GENJIの大沢と一緒にビジネスをしませんか?”──。最初は知人のファンドマネージャーのK氏から、こう誘われたんです。後日、私は大沢氏に会い、彼からビジネスの詳細について聞かされました。大沢氏いわく“儲かるから一緒にやりましょう”と。その時の大沢氏は、現在、実子騒動で世間から認知されている彼とは、まったく異なる顔をしていました」

こう語るのは、京都の人権団体「崇仁・協議会」の川村眞吾郎・会長である。 話は2009年の秋にまで遡る。川村氏と大沢樹生(44)をつなげたのは、ファンドマネージャーのK氏だった。

K氏は「タックスヘイブン」として知られる英国領ケイマン諸島にファンドを持ち、医薬品の販売や精製水の研究販売など幅広く事業を展開していた人物だ。当時は潤沢に資金を持っていたという。川村氏とは仕事上で知り合い、やがて飲み仲間になった。 そのK氏が川村氏にこんなことを持ちかけた。
 
「元光GENJIの大沢樹生を知っていますか? いま彼が関わっているビジネスを手伝っているんですが、(川村)会長にもご協力いただきたい。京都の芸妓さんの旦那になっているお坊さんや老舗の呉服屋などの経営者を紹介してもらえないでしょうか。実は、大沢が抱えているグラビアアイドルや女優の卵といった駆け出しのタレントたちのパトロンになるような人を探しているんです」

K氏がいうには、大沢は“副業”として、芸能界にいる女性を紹介するビジネスに関わっているというのだ。
京都の政財界にパイプを持つ川村氏ならば、パトロンを探せると考えたのか、K氏は会うたびにその話題を持ちだした。
 
「現実的ではない」と断わり続けていた川村氏だが、ある日、K氏は川村氏に、「大沢さんを直接、紹介したい」と声をかけてきた。会った場所は東京・六本木の和食店の個室。川村氏とK氏、そして大沢と大沢の知人男性の4人での会食が用意された。
 
初対面だったにもかかわらず、大沢は終始、饒舌で、身振り手振りを交えながらビジネスの中身についてこう説明したという。

「僕は“一晩いくら”のようなやり方はしません。『年間契約』です。パトロンになってくれた方には、女性に1LDK以上のマンション、毎月最低50万円の手当を1年単位で払い続けてもらう。祗園で芸妓の旦那になるなら、もっとかかるでしょう? こっちは芸妓よりもレベルが高い芸能人を用意するので、安いはずですよ。
この手当の一部も我々の利益になりますが、大きく儲けるのは“入会金”です。定額ではなく、相手の懐事情によって金額は変え、その一部を斡旋料として受け取るんです。こういうシステムなんですが、京都のお坊さんや老舗の社長さんを紹介してもらえませんか」
 
川村氏は入会金について詳しくは聞かなかったというが、相手によっては数十万円から数百万円といった幅があったという。

京都の金持ちに着目したのは「株や投資で儲けた瞬間的な金持ちは周囲に自慢したがるが、京都の坊主や老舗企業の経営者は立場があるから絶対に口外しないはずだから」と説明した。川村氏がいう。
 
「大沢氏は時折、誰かのことを『あの会長』と肩書きだけで呼んでいた。最初は誰のことかわからなかったのですが、K氏に尋ねたところ、グッドウィルグループの折口雅博・元会長のことを指しているようでした。当時、折口氏は事業で失敗して苦境にありましたが、それ以前は、複数の女性タレントの支援者となっていたことは有名でした。

大沢氏は、この折口氏に女性芸能人を紹介していたAという男性をものすごく意識していました。どうやら“ライバル”だったようです。大沢氏は、“AはIT長者とか、にわか金持ちにも女の子を紹介しているが、僕はしません。口が堅い本物のVIPしか相手にしないんです”と語っていました」

大沢は続いて、実際の“商品”を見せながらのプレゼンを始めた。大沢が取り出したファイルには、タレントたちの写真とプロフィールが綴じられていた。いわゆる“商品カタログ”である。川村氏が振り返る。

「50人ぐらいの写真があったと思う。所属している事務所のものと思われる宣材写真や、写真集の一部と思しき水着写真など様々。統一感がないのが逆に生々しかった。私が芸能界に疎いこともあり、ピンとくる顔はありませんでした」

川村氏の興味を惹くためか、大沢はさらにはこんなことも言い始めた。「契約が成立したら川村会長にも超大物をあてがいますから」
女性たちは、大沢の人脈を使って集められることになっていたが、その供給源は、芸能界に限らなかった。

「素人がいい人には、キレイな一般人の熟女も紹介できますよ。僕のファンには昔からの追っかけもいて、キレイな熟女が多いんですよ。彼女たちは僕のファンだから、僕がいえば紹介することもできます」そう大沢は得意気に続けたという。 

大沢は実際にそうした“副業”に手を染めていたのか、本人に聞いた。

「K氏とは6年ほど前に知り合い、何度か食事をしたことはありますが、仕事上の関係はありません。川村氏のことは存じ上げませんし、会ったという記憶もない。そんなビジネスを僕がやるわけがない。ありえないことです」
(週刊ポストより引用)

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その後、川村さんとK氏は疎遠になり、大沢さんとのビジネスは進展せず、実際にこのビジネスが始まったのかどうかも定かではないとのことです。

それにしても、なぜ昔の話が今頃になって出てきたのか、解せませんね。
もし、喜多嶋さんの所属する事務所から出たとすれば、長引く”父親問題”へのけん制かもしれませんね。

となると、この記事はどう読み取ればいいのでしょう。
いつまでも、いがみ合っていても、お互い傷つくばかりで、得はないと踏んだのでしょうか。

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偽ベートーベン事件の論評は間違いだらけ!あまりに気の毒な当代一流の音楽家・新垣隆氏

偽ベートーベン事件が大きな波紋を呼んでいます。事の起こりは、別人作曲の告発。

新垣さんが何を意図して、全聾の作曲家を貶めたのか今もって謎ですが、話があらぬ方向に拡散してプライバシーまで露見してしまい、意図したこととは違うところで終息をしてしまったのは残念です。

そこで出てきたのが、音楽家・伊東乾氏によるこの記事。なぜ、新垣さんが代作を引き受けたのか、そこに彼の人となりが明かされています。

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(以下引用)
 2月5日から6日にかけ、いくつかの報道機関が「現代のベートーベン」扱いされていた自称作曲家が実際には一切作曲などしておらず、すべてを他の人物が代作していた事実を報道し、関連する番組をオンエアした局は併せて「お詫び」を告知しました。

 この「偽ベートーベン」に最初は騙されて、結果的に楽曲を提供し続けさせられていたのが新垣隆君と知り、直ちに自他共通する情報をきちんと整理しなければならないと思い、本稿を書いています。

 以下では「週刊文春」2月13日号 第24ページから31ページまで活字で記された記事を元に経緯を確認したいと想います。

 新垣隆君は、私も同じ作曲のフィールドで仕事する、私よりは6歳ほど若いですが、折り紙つきの第一級の芸術家です。

 初めて彼を知ってからかれこれ四半世紀近くになりますが、誠実で、普段は控えめで、人間性はとても優しく、しかし音楽の主張は明確で、素晴らしい耳と手を持つ高度なピアニスト、ピアノ教授でもあり、つまるところ、彼の悪口を言うような人が、ちょっと思い浮かばないような第一人者です。

 翻って、今回彼を利用してきた人間については、その名を記す気にもなりませんので「偽ベートーベン」と記すことにします。普段私は「ベートーヴェン」と表記しますが、この人物は「偽ベートーベン」が適当と想います。

将来を約束された才能

 週刊文春を手にする多くの読者が、「作曲科を出たけれど食べられず、ゴーストライターをさせられていた売れない芸術家」のように新垣君を誤解しそうな文面なので、これを真っ先に否定しておかねばなりません。

 新垣隆君は、日本で芸術音楽の作曲に関わる者で知らない人のない、彼の世代のトップランナーの1人として20代前半から注目されてきた芸術家です。

 雑誌の記事には事情を知らないライターの「分かりやすいストーリー」で「ピアノの腕前もプロ並み」などと書かれていますが、とんでもないことです。

 彼はプロフェッショナルのピアニストを養成するうえで最も高度に教育指導できるピアノの教授者で、何千人という学生が彼の教えを受けてピアノ科出身者としてプロの仕事をしています。音楽家としての彼の挌は国際的に見ても超一級の折り紙がつけられるでしょう。

 新垣君のピアノの能力を端的に言えば、普通に目にする協奏曲ソロ程度の譜面は初見(初めて楽譜を見てその場で弾くことをこう呼びます)で音にすることができ(恐ろしく指が回ります)、さらに読みながら批判的、建設的な解釈を瞬時に読み出し、2回目に弾くときには一通りの演奏になっているというレベルの資質と能力を持っています。

 彼にはピアノでも世話になったことがありますが、鮮やかに弾き切ったあと「こんなんで、いいんでしょうか・・・」と常に謙遜して、「もっとちゃんと弾かなくちゃいけません」と言う、そういう音楽家です。

 週刊文春の記事によれば新垣君と「偽ベートーベン」は1996年の夏、渋谷の喫茶店で初めて会ったそうです。ゲームの仕事から派生して、映画音楽の仕事を取ってきてしまった音楽は素人の偽ベートーベンがシンセサイザーで作った音の断片をデモテープで持ち込み、

 「これをあなたにオーケストラ用の楽曲として仕上げてほしい。私は楽譜に強くないので」(週刊文春・ママ)

 と依頼したとのこと。つまり、

1 断片しかないものを、まず楽曲に組み上げ
2 それをオーケストレーションして管弦楽で演奏できるようにまとめてほしい

 というアシスタントの依頼だったようです。

芸術音楽とは何であろうか?

 ちなみにここで、文春記事はいかにも現代の日本社会が陥りそうな誤った観点で「芸術音楽」を戯画化しているので、一本釘を刺させてもらいます。こんな素人談義で新垣君のような才能にあれこれ言われては、冗談にもなりません。記事は、

 「一般人には理解しがたい不協和音を駆使する現代音楽の作曲家である以上、その作品が日の目を見ることは本人ですら想像できないのが、日本のクラシック界の現実だ」

 以下、よく聴いていただきたいのです。 私自身も含め、音楽そのものの可能性のフロンティアでものを作ろうとする作曲の人間にとっては「予定調和」をなぞるほど恥ずかしく、非創造的な「仕事のやっつけ方」はないのです。

 こういう表現で新垣君が100%合意してくれるかは分かりませんが、言わんとすることは通じるでしょう。

 世間で流通する商用の音楽は、既存の書法の使いまわしでできています。その方が耳に親しみやすいし、ヒットもする。例えば連続ドラマ「あまちゃん」の音楽はよくヒットしました。ウイットとして面白いとも想いますが、そこに専門人は独自の新たな労作を見出しません。

 「一般人には理解しがたい不協和音」などと簡単に言うけれど、例えば歌舞伎やお能を見に行って、その中に1つでも「協和音」が出てきますか?

 そんなバタ臭いものは出てこない。お神楽でも、葬式で坊さんが読むお経でもいい。日本の伝統はすべて、きわめて高度に「不協和」な響きでできているし、それを「一般人」はみな普通のものとして受け入れている。

 この記事のようなスタンスで、同時代の音楽をカルトかオタクのようなものに矮小化する、そういう視点を、私はきっぱり否定させてもらいます。

 なんでこんなことを書くかと言えば、実はこの点が非常に重要で、かつ今回の騒動で他の誰もこうしたメディアに書かない、書けないと思われるからです。

 音楽の書き手なら大半が分かる簡単なことに過ぎませんが、分からない人には永遠に分からないカギがここにあるので、後半できちんと記します。

「創作」と「課題の実施」との間にある天地ほどの差

 数万円のギャランティで、この「断片から楽曲を組み上げ、オーケストレーションして納品する」仕事を請け負った新垣君に対して、偽ベートーベンはこんなふうに言ったそうです。

 「この作品はぼくの名前で発表したい。君の名前は演奏家としてクレジットするし、将来必ず引き上げるから、しばらく協力してほしい」

 これに対して新垣君は、

 「私は、お金とか名声が欲しいのではありませんでした。(偽ベートーベン)の依頼は現代音楽ではなく、調性音楽(和音をベースにした音楽、と注がついていますが、週刊文春としてこういう表現しか取れなかったのでしょう。これは誤りですが)でしたから、私の仕事の本流ではありません」

 この「私の仕事の本流ではありません」という短い一言に、多くの本質が集約しているのです。

 つまり、自分自身が一から創意を持って創作する真剣なチャレンジとしての「仕事」(ライフワーク)ではなく、初歩的な、既存の、別の表現を取れば、さんざん手垢のついた既成のスタイルでの楽曲書き、これは言ってみれば、「作曲課題の<実施>」に近いものと言えるでしょう。

 音楽課題の「実施」という言葉は、受験などしたことがある人はすべて知っており、そうでない人は一切知らない「方言」の代表と思います。

 「和声課題の実施」とか「バッハのスタイルによる4声課題の実施」、フランス語を使ってレアリザシオンなどとも言いますが、これはオリジナルな作曲と、ちょっと違う、職人気質をそそるものと私自身は思っています。

 他の分野での例を挙げて見ましょう。課題というのは音大、芸大の入試問題などでも出しますので、いま私が東京大学の2次試験の出題者になって、問題を考えると思ってください(そういう業務が来た場合、厳密な守秘を問われるので、ここではケースとして聞いてください)。

 問題自体は、伊東が出題した、なんて未来永劫分かりません。まあ死ぬ前くらいになったら、言ってもバチは当たらないと思いますが。

 で、この「出題」自分が大事に考える、自身の名前を付して世に問う仕事・・・楽譜であれ演奏であれ、あるいはこの原稿のような文字であれ・・・とは全く別で、裏方としての貢献、縁の下の力持ちにほかなりません。

 しかも、私が出題者だと知っているのは、そのときの出題委員会メンバーなどごく一部です。それでも、出題に当たったら、趣味の良い、本質を突く、スマートで、余計な知識などなくてもその場でしっかり考える能力があれば6割は取れる、エレガントな問題を作ってやりたい、と僕は思っています。

 そういう考えの人は出題者全般、決して少なくないでしょう。同じことを「詰め将棋」とか「ナンクロ」「数独」なんかで考えてもいい。

 音楽の手仕事で「課題の実施」というのは、これに似た面があると思います。

 旋律だけを示されて、それにハーモニーをつけるような課題で、とりあえず丸がつくものを書くのも大事ですが(そうでないと受験では落とされます)、「この課題から、この実施をどうやって作ったの???」と目を剥かれるようなものを作ったときの快感ていうのは、この仕事をした人にしか本当は共有してもらえない感覚です。でも、読者の皆さんにも何となく分かっていただけると嬉しいです。

 新垣君は記者会見で「一切の著作権は放棄します」と明快に言っています。彼はお金目当てで偽ベートーベンの依頼を受けたわけではない。また、公開された音楽への自分への著作権帰属とか、自身の作曲作品としての名誉の主張なども全く考えていない。

 そうではなく、言ってみれば「音楽家の品位」が一番ピュアに見える「実施」の書法(これもフランス語で「エクリチュール」と呼ばれることが多いですが)の遊びとして、純然と「良い実施をして、皆に喜ばれ、自分もそれを楽しみたい」そういう気持ちが一番大きかったのではないかと、同業者の1人として想像します。

 実際、新垣君自身が言った「自分が作曲した作品が、映画音楽であれゲーム音楽であれ、多くの人に聴いてもらえる。その反響を聴くことができる。そのことが純粋に嬉しかったのです」という言葉は、例えて言うなら、自分が出題した問題に学生が解答し、あちこちの塾などが模範解答を出し、「今年の第2問はまれに見る良問だった」なんて言われたら、守秘ですから黙ってますけれど、心ひそかにニヤーっとすると思います。

 実際、入試ではなく必修科目などでは多くの先生が同じ科目で出題した違う問題を集めたりするのですが、先輩の教授から「伊東さんの問題、これいいねぇ」なんて言われたときには、嬉しいですよね、純然と。

 そこに自分のオリジナルな何かがあるとかではないんです、しょせん出題だから。既に手垢がついた分野の中での模範演技だけれど、でもこういう基礎が大事だし、それが好きな人がその仕事のプロに残っているのが普通です。新垣君の言葉を文春から引用すれば、

 「彼の申し出は一種の息抜きでした。あの程度の楽曲だったら、現代音楽の勉強をしている者だったら誰でもできる。どうせ売れるわけはない、という思いもありました」

 要するに余技ですよね。わざわざ自分の名をつけるまでもない、調性で書いた気の利いた小品。こういうのが息抜きになるのは、本当によく分かります。正直私自身も、そういう気軽な小品を書くのが嫌いでありません。また名前をつけるのに抵抗があることが少なくありません。

 これが、商用音楽での考え方と180度違うところなのです。営利で音楽をやっている人は、もう手垢だけでこねたような、音楽としては一切新味のないものをJASRAC(日本音楽著作権協会)に登録して、1銭でも多く配当金を得ようと考えるのが基本でしょう。

 この点、同時代のスタイルで芸術音楽に取り組んでいる人の多くは「こんなの自分でなくても誰でもできるよ」なんてものを、著作物に登録しようと、そもそも思わないことが少なくない。

 むしろ「本当に自分のオリジナルだけを作品として登録したい」と思うのが自然な発想で、新垣君が今回の「代作品」を自分の著作権は放棄すると言っているのは、つまり「実施」をした。それでみんなが喜んで演奏してくれ、聴衆も満足してくれた。

 「これでいいじゃないか。もう十分」という、内実の満腹感から、一切のウソなしに言っているのが分かります。

 テレビを中心に、多くのマスメディアは「分かりやすい」ストーリーに無理やり押し込めて、何となくお涙頂戴にしてみたり、溜飲を下げさせたりしますが、同時代の音楽家として新しい可能性を開こうと真摯な努力を重ねているミュージシャンの気持ちなど、表に出ることは 21世紀になって本当に減ってしまいました。

 毎週このコラムを書いている私自身、こんな私たちの領域の手仕事の内容を細かく書くのは、今回が初めてです。逆に言えば、これが私の本業で、この仕事で私は大学に呼ばれプロフェッサーをしています。

 音楽家にとっては、ファインプレーの「実施」ができれば十分、という「良問詰め将棋」みたいな楽曲とあえて書くことにしましょう。その作品を、またそれを提供する善意を、悪くと言った人がいたわけです。

 新垣君は常に最初は騙されて、善意で提供した楽曲に、勝手な名前をつけられ、それを営利に濫用されています。

 この経緯をきちんと見ない、法律関係者などが、誤った解釈をメディア上で開陳しているのも目にし、これはいけない、と本稿も急いで書きました。

 さらに踏み込んだ詳細を次回に記します。
(JBpressより引用)

音楽音痴の私にとって、とても分かりやすい解説でした。

かなり、身内を庇護する内容ではありますが、新垣さんの音楽に取り組む真摯な姿勢がよくわかります。

次回ではどんな発言が飛び出すか、期待しましょう。

●伊東 乾氏のプロフィール
作曲家=指揮者 ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督

1965年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、同総合文化研究科博士課程修了。2000年より東京大学大学院情報学環助教授、07年より同准教授、慶應義塾大学、東京藝術大学などでも後進の指導に当たる。若くして音楽家として高い評価を受けるが、並行して演奏中の脳血流測定などを駆使する音楽の科学的基礎研究を創始、それらに基づくオリジナルな演奏・創作活動を国際的に推進している。06年『さよなら、サイレント・ネイビー 地下鉄に乗った同級生』(集英社)で第4回開高健ノンフィクション賞受賞後は音楽以外の著書も発表。アフリカの高校生への科学・音楽教育プロジェクトなどが、大きな反響を呼んでいる。他の著書に『表象のディスクール』(東大出版会)、『知識・構造化ミッション』(日経BP)、『反骨のコツ』(団藤重光との共著、朝日新聞出版)、『日本にノーベル賞が来る理由』(朝日新聞出版)など。

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