【WBC敗退】足で勝って、足で負けた侍ジャパン。あの8回裏の重盗シーン、全真相。 - アイドル 芸能 見張り隊

【WBC敗退】足で勝って、足で負けた侍ジャパン。あの8回裏の重盗シーン、全真相。

WBC準決勝で、プエルトリコに敗退した日本代表。

山本監督は、反撃ムードに水を差した重盗失敗については
「100%の成功(確率)が大事な場面だったが、データから『いける』と 判断した。
悔いはない」と胸を張っていました。

あの8回裏の重盗シーン、痛恨のミスの裏で
山本監督は、どんなサインを出していたのでしょうか。

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その瞬間に三塁側の日本ベンチはもちろん、スタンドの日本応援団、そして記者席も一瞬声を失ったような沈黙が流れた。準決勝のプエルトリコ戦の土壇場に起こった痛恨のミス。1−3と2点差としてなお1死一、二塁で一塁走者の内川聖一が飛び出してアウトになったプレーは、ある意味、今回の日本代表の強さと脆さを象徴するようなものであったように思う。

苦戦した1次ラウンドのブラジル戦、2次ラウンドの台湾戦と、この8回から試合が動いて、日本に逆転への道は広がっていた。

もう一度、問題の場面を整理してみよう。

3点を追う8回。当然、ファンだけではなく日本ベンチも再びの逆転劇を意識してこの回を迎えたはずだった。そして1死から鳥谷敬が右中間に三塁打を放って、いやが上にも逆転ムードは高まった。そのムードが井端のタイムリー、内川聖一の右前安打と続いてさらに膨らんでいく。

そんな場面で起こったのが、あの走塁ミスだったわけだ。

●山本監督、緒方一塁コーチャーは……何のサインを出していた?

打席の阿部慎之助の2球目だ。二塁走者の井端が一瞬、スタートを切りかけたが、すぐに走るのを止めた。しかし、一塁走者の内川は猛然と二塁を目がけて突進し、二塁ベース手前で気づいたときには、2人の走者が塁上で鉢合わせしそうな状況になっていた。

捕手のヤディエル・モリーナが内川を二塁に追い込んでタッチ。膨らみかけた逆転の風船は、これで一気に萎んでしまった。「重盗にいってもいいというサインがあって、少し井端のスタートが遅れた」こう振り返ったのは山本浩二監督だった。

果たしてここで何が起こったのか?

首脳陣と選手の証言を改めて整理してみると、こんな“事実”が浮かび上がってくる。「グリーンライト(盗塁をしても良い許可)ではなく盗塁(必ずしろ)のサインでした」こう話すのは一塁コーチャーの緒方耕一外野守備走塁コーチだった。このサインを井端はこう説明する。「この球、じゃなくて行けたら行け、だった」

●「盗塁をしてもいい」と「次の1球で走れ」の違い。

要は、「盗塁できるチャンスがあったらしてもいい(無ければしなくていい)」というグリーンライトではなく、「必ず盗塁(重盗)をしろ(しかしタイミングは任せる)」というサインが出ていた。ただ……「次の1球で走れ」という“ジス・ボール”の盗塁ではなかったということである。

走ることは命じた。ただ、「次の1球で走れないなら、その次のボール……と間合いを計って行けるタイミングで必ず行け」という具合に、スタートをどこで切るかは走者に委ねられたわけである。

もちろん打席に阿部がいるので、カウントが不利になる前のできるだけ早いタイミングで走るに越したことはない。だから井端も初球からいくつもりでタイミングを計って、初球ファウルの2球目。ここで走ろうとしたが、スタートが悪かったために断念した。だが、そこで内川が前の走者を見ずに走ってしまったわけである。

●「すべて僕の責任です……」と涙する内川だけの責任なのか?

「僕のワンプレーで全てを終わらせてしまった。飛び出した自分が悪い。すべて僕の責任です」試合後は涙ながらにこう語った内川だが、いずれにしてもこのミスで、日本の逆転の芽は完全に潰えたのは間違いなかった。

さて、このプレーについては様々な意見、指摘があると思う。次はそれを考えてみたい。

一つはまずあの場面で、そもそも重盗は正解だったのか、ということだ。捕手はメジャーでも強肩で鳴るモリーナで、打席には4番の阿部。しかも阿部が左打者のために、三盗の際にはモリーナは打者を避ける必要もなく送球できる。ただ、その一方でマウンドのJ.C.ロメロはクイックが下手なために、いくら肩の強い捕手でもうまくスタートさえ切れれば成功のチャンスはあるという判断だった。

4番のバットに賭けるのか。それともワンヒットでも同点という二、三塁のシチュエーションを作った上で、阿部の安打を待つのか。

●では、なぜ内川は途中で止まれなかったのか?

作戦としてはどちらも選択肢としてあるが、この場合、盗塁するなら100%成功する確信がなければ走れない場面であることだけは間違いない。だから盗塁といっても、次の1球で走れという「ジス・ボール」ではなく、「いけるタイミングを計って行け」と選手の判断に委ねざるを得ない。走者が成功の確信を持てるタイミングで走らなければならないからである。

この場面はそれぐらいに成功確率が高くなければ、ギャンブルは許されないわけだ。そう考えると、それを選手の判断に委ねなければならない重盗そのものが、逆に作戦としては中途半端だという考えも当然、出てくることになるわけである。

そして最後の一つは、なぜ内川は井端が止まった時点で自分も走るのを止められなかったのか、ということだ。

●重盗の時の一塁走者の不利とモリーナの強肩を意識していた内川。

本人も認めているように、このプレーで明らかなミスはこの内川の走塁である。重盗を含めて、すべての走塁は前の走者の動きに合わせて後ろの走者も走らなければならないのが鉄則だ。この場合も内川は井端がスタートを切った瞬間に、合わせてスタートを切らなければならないし、井端が盗塁を止めたら自分も止まらなければならない。

ただ、内川の心理的な重圧は十二分に分かる場面でもあるのだ。前述したように一、二塁で重盗をする場合には、一塁走者は二塁走者のスタートを見てから自分もスタートを切る。そのため最初の一歩の踏み出しが一瞬だけ遅くなってしまう。その分、捕手が二塁に送球したときには、アウトになる確率も高くなるわけだ。さらにモリーナの強肩も頭にある。

だから「スタートだ」と思った瞬間に、内川は顔を下げて必死に二塁に向かって走ってしまった。やはり100%成功しなければならないというプレッシャーが、内川にそんな初歩的なミスを犯させてしまったわけである。

「一つ先の塁に行かせる姿勢だった。失敗したが、悔いはない」試合後の会見。山本監督はこの場面をこう振り返っている

問題の重盗シーン

●山本監督はギャンブルと言われようと“足”に賭けた。
 
打てない打線に関しては、このコラムでも大会期間中に何度も書いてきた。打線は水ものであり、いい投手にぶつかったらそうそう点は取れない。そんなことは分かっていたことなのだ。

その中でどうやって点を取るのか。それが……バントと盗塁などの足をからませた攻撃がいかに出来るか、だったはずである。

今回の日本代表の戦いぶりでは、思ったよりもバントは少なかった。ただ、指揮官が語ったように一つ先の塁を目指す積極的な走塁は随所にみられ、それがピンチを救ってきたのも事実である。

だから最後もギャンブルと言われようとも、足に賭けた。そうして次の塁を奪うことで、大黒柱の阿部のバットをより効果的に活用しようとしたものだったのである。

日本はこうやって勝ち上がり、そこでミスが出たときに敗れ去った。それが第3回大会の侍ジャパンの戦いであったわけだ。
(Number Webより引用)


敗退の責任を一人で背負ってしまった、内川。

「まだ正直、負けたことの整理がついていない。みんなから
一人の責任で負けたわけではないと言われたので、(公式戦が)開幕するまでには整理したい」

なんで、俺のせいみたいな空気になってるのか整理ができないってことでしょうね。

本当に悪いのは、山本監督、阿部なのに…。

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